リニア・テック

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原理を知る.自分の手で作る.

リニア・テックは電子回路やロボット,データ処理プログラム,Webアプリケーションなどの作り方を解説する動画セミナや実験キットを開発・販売しています.これらを作る上で,次の点にこだわっています.

  • 単なる結果の羅列ではなく,対象の本質や動作原理の理解を目指す.
  • 科学技術を支える土台である数学や物理までさかのぼって理解する.
  • 物を作るために本質を学び,本質を理解するために物を作る.
  • 学問や技術の構造を系統的に整理し,基礎から応用まで網羅する.
  • 自分の頭で考える楽しさ,自分の手で作る喜びを体感する.

技術者にとって「自分の思い通りに設計し,自由自在に作り上げたい」というのは普遍的な目標(あるいは夢,憧れ)です.これを実現するための最短経路を示し,確固たる開発能力を身に着けられるようにリニア・テックの製品は作り込まれています.

科学は凡人のためにある

研究・開発の現場では「再現性」という言葉がよく使われます.再現性とは「いつ,どこで,だれがやっても,同じ前提条件で実験すればまったく同じ結果が得られる」という性質です.様々な角度から念入りに確認を行い,再現性があると認められた事柄だけが科学的に「正しい」とされます.科学技術の根幹を支える,非常に重要な考え方です.

数学や物理,工学の本に書かれている内容は,これまで多くの科学者や技術者によって再現性が確認された事実だけです.つまり「いつ,どこで,だれがやっても,その通りにやればうまくいく事」だけが本に書かれています.

数学や物理などの学問は「難しそうだから」,「頭のいい人がやるものだから」といって敬遠されることがあります.しかし,これは大きな誤解です.仮に「誰かに教えてもらうことなく自力ですべての解決方法を編み出せる人」を天才と呼ぶとすれば,物理や工学は「天才ではない人」が成功するために整えられた体系です.正しく習得すれば,誰でも思い通りに物を設計したり作ったりできるようになります.

科学は数学の言葉で書かれている

科学は高尚で手が届かない所にあるものではなく,凡人が確実に成功するためのノウハウ集です.しかも,現場で起きがちな問題を解決しやすいように,長い歴史の中で洗練されてきました.

できるだけ多くの人が,できるだけ多くの問題に対して科学的な手法を適用できるように,科学では「普遍性」を重要視します.そして,物理的な現象を最も正確かつ普遍的に記述できる道具が「数学」です.いまのところ,他の道具は見つかっていません.たとえば,数学を一切使わずに日本語だけで物理現象を説明しようとすると,非常に難解かつ冗長になってしまいます.結局,数学を使うのが最も単純明快です.

数学を習得する方法

数学はとても便利な道具ですが,習得するには多少の苦労を伴うことがあります.しかし,それを克服すれば「科学的手法(成功ノウハウ集)が自分のものになる」という非常に大きな対価を得られます.数学を諦めてしまうのは,はっきり言って「損」です.

数学を習得するには,自分の手を動かすしかありません.古典的な「紙にペンで数式を書く」という方法が基本ですが,「自力で設計した電子回路を作ってみる」とか「自分で考えた計算処理をソース・コードに落とし込んでみる」といった方法でも大いに効果があります.重要なのは,自分の理解が正しいことを何らかの方法で検証することです.特に,自分で作ったものが自分で考えたとおりに動いたときの感動は格別であり,数学を学ぶ苦労など吹き飛ばしてくれます.

「自分の手を動かして学ぶセミナ」を作っています

実際の現場で通用する程度の力を身につけるには,それなりの時間がかかります.このとき,常に対象の全体像や自分の立ち位置を意識することが重要です.そうしないと広大な学問や技術の世界で迷子になり,目標に到達できずに時間を浪費してしまいます.しかし実際のところ,初学者がはじめから全体像を把握するのはかなり困難です.

そこで「学問・技術の全体構造を系統的に示した上で,適切に用意された題材を自分の手で作りながら,見通し良く本質を学べるセミナ」があればいい,少なくとも私はそれが欲しいと思うようになりました.しかし,個人的に納得できるものが世の中にないので,自分で作ることにしました.これがリニア・テックの製品です.

もちろん「言うは易し」であり,これを実現するのは大変なことですが,リニア・テックは以上の考え方にもとづいて良い製品を作る努力を続けています.実際に製品を手に取り,その出来栄えを確かめていただければ幸いです.

リニア・テック

物理や工学では「線形」という非常に重要な用語が登場します.これは,いわゆる「重ね合わせ」が成り立つ性質であり,力学や電磁気学などの物理の諸分野や,機械や電子回路,制御といった工学の理論において大前提となる考え方です.

線形は英語で "linear"(リニア)といい,原義的には比例のグラフのように「まっすぐなもの」を指します.世の中には線形ではない対象(非線形系)もありますが,非線形系を扱う理論は線形系の理論を拡張して作られたものがほとんどです.つまり,線形系はすべての土台です.

電子回路や制御システムなどの設計では,対象の特性が線形に近いほど理想的であると考えます.このことから,開発の現場では「リニア」という言葉を「性能が良い」とか「理論どおり」といった意味合いで使うことがあります.

リニア・テックという屋号には「理論の基礎を大切にする」「性能が良い物を作る」という理念が込められています(そして業績も"まっすぐ"に伸びてほしいと願っています).

代表者 略歴

  • 別府 伸耕(Nobuyasu Beppu)
  • 2025年
    当サイト 開設
  • 2019年
    書籍「初等関数と微分・積分」(CQ出版社) 発行
  • 2019年
    リニア・テック 開業
  • 2018年
    株式会社村田製作所 モジュール事業本部 最多特許賞 受賞
  • 2016年
    株式会社村田製作所 入社
  • 2013年
    株式会社アドバンテスト 入社
  • 2013年
    東京工業大学 大学院 理工学研究科 電子物理工学専攻 修了
  • 2013年
    東京工業大学 大学院 理工学研究科 電子物理工学専攻 優秀修士論文賞 受賞
  • 2013年
    IEEE EDS Japan Chapter Student Award 受賞
  • 2011年
    東京工業大学 工学部 電気電子工学科 卒業 (現 東京科学大学)